農村ビジネス「6次化」とブランディング
昨年は農業生産者の皆さまと多く接する機会があり、6次化に挑む姿に大変刺激を受けた年でもありました。
私が月の半分、業務委託で出勤している佐賀県よろず支援拠点(中小企業庁の経営相談窓口・全国に拠点があり、中小企業や小規模事業者の方の無料相談や無料セミナーを実施)の仕事で、農村ビジネス女子会がありました。
私は「農村ビジネスとブランディング」についてお話させていただきました。佐賀新聞ニュースに記事が掲載されていますので、よろしければ御覧ください。(広告を見ると記事が読めます)
ブランディングが鍵となる
6次化とは1次産業(生産)と2次産業(加工)と3次産業(販売)を1社で行うもので、1+2+3=6というわけですが、この数年で一気に取り組む事業者さんたちが増えています。
6次化に限らず、商品サービスをお客様に買っていただくためにはブランディングが重要なポイントになります。
誰もが情報発信ができる時代になり、モノも溢れている昨今、競争する時代はもう終わりました。競争するのではなく、いかにファンになってもらうか。ファンづくりの時代になっているので争っている場合ではありません。
お客様だけでなく、周囲の人たちに好かれ愛されるブランドとなることが、これからの時代最も大切なことです。
マーケティングとブランディングの違い
マーケティングやブランディングといった言葉は一度は聞いたことがあると思います。ではその違いは?と聞かれたらなんと答えるでしょう。
ざっくりいうと、マーケティングは「売れる仕組み」をつくること。ブランディングは「好きになってもらう」ことです。
皆さんも、好きなブランドの1つは浮かぶのではないでしょうか?
なぜそれが好きなのか、見た目はもちろん、そのブランドの理念(価値観、考え方、目指す未来など)が世界観として表現され、そこに共感しているのではないでしょうか?
かつては高級品=ブランド品というイメージがありましたが、それはちょっと古い価値観です。
人それぞれ個性があるように、商品やサービスも千差万別。よくよくヒアリングしていくと1つとして同じものは無いのです。
これは、同じ業界でも会社によって全然違う顔を持つ、ということと同じです。
自社の気持ちを明確に、時代のニーズを捉えよう
そんなわけで、私は今年特に力を入れていきたいことがブランディングです。
ブランディングはファンになってもらうことですが、そのためには自社の商品やサービスの特徴や強みだけでなく、最初に生まれる「気持ち」を明確にし、メッセージを伝えることです。それは言葉だけでなくあらゆるところに反映させます。ブランドは理念を元に一貫したメッセージ性を持たせたものです。
それから人のニーズを探ります。ニーズというと顕在化された欲求ですが、さらに深くすすめていくと、まだ潜在的な欲求に気づくことがあります。この潜在的な欲求に対して、自社の商品やサービスが「気持ち」として訴求することができれば、きっと好きになってもらえます。
ぜひ、ブランディングにチャレンジしてみましょう。
とっても楽しいですよ!
またブランディングについては詳しく綴りたいと思います。なかなかブログの更新が出来ていませんが・・・汗。
ちなみにですが、今後私が注目しているのは農業はもちろん、アートの分野もこれからますます世の中に必要とされているだろうな、ということです。