【事例】クリエイティブ戦略
先日は、10年以上のお付き合いになるKホールディングス様のクリエイティブ戦略(※1)の一つ、写真撮影をプロデュースしました。私はweb素材として必要な写真を自分で撮ることもありますが、クリエイティブ戦略を行う際には必ず信頼できるプロカメラマンを選定し、ディレクションを行い、香盤表を作成します。
今回は、お客様の本社フロアの一部屋をお借りし、出張スタジオを設営しました。
偉そうに大股開いて立っているのが私(右から2番め)。
偉そうに見えますが、現場はとても集中して熱い現場で、カメラマンがお客様の魅力を最大限に表現してくださっているところがリアルタイムでモニターに映し出されるため、私も真剣にチェックし、その後の選定の補助としてピックアップをしたり、修正があればその場で指示出ししたりしています。カメラマンの好みでレゲエがガンガンBGMで流れています。(ちなみに私がテンション上がるBruno Marsはあっさり却下されました。)
絶対に使用したい写真にレーティング(評価)をつける。
この日は9時から撮影スタートし、お昼休憩や15分休憩を挟みながら17時までノンストップ。お客様ももともとノリが良いのですが、やはり撮られ始めは恥ずかしいもの。でも、カメラマンとセッションしだすと次第にノリノリになって、どんどん良い写真が生まれていきます。これぞまさにクリエイティブ!モニター観ている私にも、セッションの興奮が伝わってきて、期待以上の写真が出て来るたびに一緒に観ているお客様たちと「おおーー!!めっちゃいい!!!!」と喜びあいます。その場にいる全員で興奮することが最高に楽しいですよね。
現場が一体となって一つの作品が生まれる
バブルが弾けて不景気が始まってから、特に地方ではクリエイティブ戦略は軽視され続けてきましたが(軽視というよりそんな予算の余裕がなかったのが中小企業の実情)、最近はマーケティングが盛んに重視されているため、改めて注目され嬉しい限りです。
また、今回はお客様担当者のM様が(20代前半なのに大変仕事ができる方です)打ち合わせを重ねて一緒にクリエイティブだけでなくメディア戦略も練り、コンセプト、社内の人材選定やイメージを明確にしてくださり、私としては大変ありがたく、お陰さまで全体のクオリティが高まりました。また、それを具現化してくださったモデルとして抜擢された社員の皆さま、そしてカメラマン、ヘアスタイリストさんには本当に感謝です。
この写真はヘアスタイリストさんが撮影したもの(ヘアスタイリストさん写真上手い)
一番嬉しかったのは、お客様から「写真撮影ってそんなに興味なかったんですが、こんなに面白いことだなんて!今日一日本当に楽しかったです!!」と満面の笑顔で言ってくださったり、社長様はじめ幹部の方たちの笑顔が見れたこと。12月の超多忙な時に楽しんでもらえて私もとても嬉しかったです。
さあ、これらの仕上がりは公開OKをいただいておりますので、お楽しみに。
今回はフォトプロデュースのお仕事を少しだけご紹介しましたが、私は本来webプロデューサー&産業カウンセラーという、もうちょっと範囲が広いことをやっていますので、少しずつ紹介していけたらと思います。
準備や戦略といったものは本当に万全に備えていかなければいけませんが、最後の仕上げとなるのはその場のアドリブとでも言いましょうか。現場で全員の心が一つになるのがビシバシ肌で感じるくらいの感覚の世界だと思っています。一種のトランス状態のような。全員の感性が冴えまくるその瞬間まで、徹底した準備が必要なのだと思います。
※1 クリエイティブ戦略
クリエイティブ戦略とは、企業がその広告戦略において、市場に伝えるべき企業や製品の属性を選び出し、メッセージを明確に伝えるための広告表現に落とし込むこと。広告戦略は、大きくクリエイティブ戦略とメディア戦略に分けられる。一言で言えば、クリエイティブ戦略は「伝えるべきメッセージづくり」であり、メディア戦略は、「伝える場の確保」である。