【STORES】デジタルコンテンツの定額制(ダウンロードし放題)やMeta連携(Instagram、Facebookのカタログ)はできるのか?

結論から言いますが、タイトルの2つ、STORESでは実現できませんでした。笑
デジタルコンテンツである写真の販売サイト『すらふぉと』を立ち上げたのは良いですが、巨大写真販売サイトPIXTA等のように定額制の販売が出来ないかな?機能をひと通り見た限りは出来なさそうだけど何かやり方があるかもしれない・・と考えました。有料プランで出来るならそれもいいな、と。
もう一つ、Instagram連携販売しよう!と思い、Meta連携を進めていった際に、Metaコマースマネージャでカタログのデータソースにフィードを追加しようとSTORESの手順に沿ってやりましたが「この形式はサポートされていません」と出て、フィードを追加できなかったのです。

やり方は間違っていないはずなのに、おかしい、なんで?
あれこれヘルプを見たり検索しましたが、原因がよくわからない。
そこで、
- デジタルコンテンツの定額制(ダウンロードし放題)について
- Metaのカタログエラーについて
この2点をサポートに問い合わせてみました。その回答のお陰ですっきりしたので、まとめています。
デジタルコンテンツの定額制(ダウンロードし放題)は出来ないが、別のやり方はある
私の要望は『定額制の人は全てのコンテンツをダウンロードし放題』です。
これに対し、やはり直接的には対応していないとのこと。
一つのデジタル商品に対しての販売、定期購入は可能なのですが、定額制の方だけにダウンロードし放題という機能はやっぱりありません。
ただし、『通常の定期便アイテムを作成し、購入中の方に向けて、外部の専用サイトにてダウンロード可能なページを用意』することで、それっぽいことは出来そうです。決済システムと顧客管理システムが使えるだけでもありかな~とも思いますが・・。

ん?まてよ?STORESの有料プランにすると(現在フリープラン使用中)限定公開商品登録が使えるから、定期購入申し込んだ人にだけ同じ商品の0円を用意して・・・とかはどうなの?
ん~~~・・・面倒くさい!
外部サイトを構築するのも手間だなあ。UI・UXの観点から観ても、ダメな気がする。
今のシステムがフリーなだけでもありがたい話なので、定額制の要望が出たときに考えようかな、と思っています。
定額制があるのと無いのでは値決めが変わってくる
問題は、定額制があるのと無いのでは商品の値決めに影響が出るということです。
通常、写真販売サイトの価格帯は、600px程度で500円~、2000px程度で1,800円~、4000px程度で3,000円~といった感じで割と一枚あたりはお高めですが、月額1,500円~1,800円ほどでダウンロードし放題になるわけです。(価格帯によって枚数制限があるプラットフォームもある)
とってもお得感がありますよね。
定額制が出来ないなら一枚あたりの価格は抑えないと、割高感は否めない。そんなわけで、現状では一枚あたりをお安くすることにしました。一人の人が5枚購入して2,000円とすると、一枚400円。まずはこれを基準にしようと考えました。
高くても買いたい!と思ってもらえるような魅力的な商品であれば良いのですが、そもそもブログやSNSで使う程度ならお金かけるのも躊躇されることが多いでしょう。
Webサイトやパンフレットの素材なら数千円でもメインビジュアルで使えるなら問題ないかな、と。メインビジュアル向きの写真は少しお高めに設定すると思います。
サイズやカメラの機種によっても少し差をつけたいところ。
希少なカメラを使っているため、これは安売りしたくありません。
値決めは経営だ!
稲盛和夫さんが「値決めは経営である」と言われたように、本当に重要なことですね。
私も適正価格を考え考え、値決めをしていっています。三方よしでなければなりません。
その値決めには今回、システムが大きく影響することが身にしみてわかりました。
定額制システムが使えるなら、業界最安値を目指して月額500円でダウンロードし放題にするのに。一枚あたりは一般的な販売サイトに揃えるのに。(点数はコツコツ増やします・・在庫は沢山あるので)
もっとここは深く考えたいところ。
海外プラットフォームも視野に入れてみる
できれば日本のプラットフォームのフリープランが理想(売上が月額15万円を超えたら有料プランがお得)でしたが、定額制販売を考えると海外プラットフォームも視野に入れてみるのもありかもしれません。月額5,000円程度。Stripe決済と連携するなら海外への販売もスムーズなので、時を見て試してみようかと思っています。
↑この辺かしら・・Podiaが直感的に試してみたいのですが、私は英語がいまいちなので私が実装してみたい『定額制の人は全てのコンテンツをダウンロードし放題』ができるかどうかはわかりません。それっぽいことは書いてあるけども・・。
こういう曖昧な言い方すると要件定義に厳しいエンジニアに怒られそうですが、『商品を一つ一つ買うこともできるし、定額制でダウンロードし放題もできる』サイトを自前で持てるかどうか、をこだわりポイントにいたします。
通販サイトに限らず、Webツールは英語ができれば相当コストダウンも可能なんですよね、実際・・。
Metaのカタログエラーについて
これに関しては私が見つけきれなかった常識?なのでしょうか。
Instagram販売連携ではデジタルアイテムや電子チケットの連携を行うことができない仕様
https://www.facebook.com/policies_center/commerce
このポリシーの19番に書いてありました。
コマースコンテンツで、ダウンロード可能なデジタルコンテンツ、デジタルサブスクリプション、デジタルアカウントの売買または取引を宣伝することはできません。
https://www.facebook.com/policies_center/commerce/subscriptions_and_digital_products
だそうです。言われてみれば見たことないし、そりゃそうか・・。
とりあえず集客方法は色々ありますから、まずはコツコツ商品を登録して、あちこちでバラまいてみるとします。
ほか、写真販売サイトなど詳しくはカラーミーショップさんも記事にされているので参考にされてみてください。
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/82469
それでも楽しい通販の世界
そもそも通販サイトの運営なんて、仕事の合間合間にちょこっと片手間にやれることではないのですが、それでもPIXTAに登録放置している写真が売れると嬉しいですし、何より実際に触ってみないと気づかないUI・UX構築体験が出来ます。
経営についても考えますよね。
通販サイトを運営することは、お客様の顔が見えないだけに、想像力が必要です。
通販で売上が伸びないのは、商品力・顧客理解の2つを同時に見直す必要があると思っています。商品力がずば抜けていれば放っておいても売れるかもしれません(それこそ世に一つしか無い、とか)。
しかし、ほとんどが「顧客理解」が重要です。
その勉強にもなるので、なにか売れそうなコンテンツをお持ちの方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
私の通販奮闘記も、お役に立てたら幸いです。

