【BASEとSTORES比較】ネットショップでデジタルコンテンツをダウンロード販売するならどっち?


デジタルコンテンツを販売したいけれど、どうしたら良い?
自社(自分)で作成したパンフレットや資料、情報、などのPDFファイル、写真、音楽、動画、イラストetc...
いわゆる『デジタルコンテンツ』をネットショップでダウンロード販売したい!という声が増えてきました。
ところがネットショップ作成サービスやカート/決済システムがたくさんありすぎて、どれを使ったら良いのかわからない・・という声も同時に増えてきました。
今回は専門的な知識がなくても初心者が開設できるネットショップ作成サービスの代表格『BASE』と『STORES』について説明していきます。※自社サイトに決済システムを導入するケースは今回は解説しません。
お客様の行動と自分たちの要望を書き出してみる
まずはデジタルコンテンツを購入してダウンロードするお客様の行動を書き出してみましょう。集中してお客様の気持ちになることが大切です。


- 商品を探す
- 商品をカートに入れる(複数の商品を選ぶこともある)
- 決済する
- ダウンロードする
- 会員登録する?しない?
だいたいこんな感じですね。
では、販売側の要望はどうでしょうか?これも書き出してみましょう。
- お客様に購入して欲しい。
- できれば複数購入して欲しい。
- できれば会員登録して欲しい。
- 会員様だけに特別な商品・サービス、特典を紹介したい。
- ダウンロード商品なら海外でも売ってみたい!
こんな感じではないでしょうか。
お客様は「自分に役に立つ商品が欲しい」「使いやすい決済が良い」という欲求があります。
販売側は「売上を上げたい」「お客様と長いお付き合いをしたい」という欲求があります。
売上を上げたい=お客様にとって使いやすく有益なサイト
であることが絶対条件です。
BASEとSTORESの決済手段の違い
基本的な機能はほぼ変わらないのですが、デジタルコンテンツをダウンロード販売する場合、海外でも購入できるかどうかが大きな分かれ道となります。デジタルコンテンツは海外でも売れるということが大きな魅力ですよね。


海外でも買えるようにするためにはどこの機能が重要かというと、決済手段になります。
以下の比較表を御覧ください。
項目 | BASE | STORES |
---|---|---|
デジタルコンテンツ販売 | 追加機能(App)で可能 | デフォルトで搭載 |
アップできるデータ容量 | 1ファイルあたり1GB以下 | 1ファイルあたり1GB以下 |
手数料 | 商品価格の3.6% ~ | 商品価格の3.6% ~ |
月額費用 | 0円〜 | 0円〜 |
初期費用 | 無料 | 無料 |
決済手段 | クレジットカード(VISA / MasterCard / JCB / American Express ※海外で作成したクレジットカードには対応していません。 )、コンビニ決済、キャリア決済、銀行振込、PayPal、Pay ID あと払い、Amazon Pay、後払い決済 | クレジットカード(VISA / Mastercard / JCB / American Express / Diners Club)、コンビニ決済、キャリア決済、銀行振込、PayPal、あと払い(ペイディ)、楽天ペイ、PayPay残高、代引き、Amazon Pay |
英語対応 | 英語・外貨対応 App | スイッチ切り替え |
その他 | アプリストアでアプリ販売可能 | 実店舗と連携可能 |
- 手数料は、公式サイトでご確認ください。
- 無料プラン・有料プランで使える機能が様々です。
- 自分に合ったサービスを選ぶために、両方のサービスの公式サイトで詳細を確認することをおすすめします。
- 2025年2月時点の比較になります。機能は追加や変更がありますので最新の情報は公式サイトでご確認ください。
赤文字のところ、はっきり書いてありますね・・。とても重要なことが。
BASEにてご利用いただけるクレジットカードブランドは、下記となります。
- VISA
- MasterCard
- アメリカン・エキスプレス・カード(AMEX)
- JCB
デビットカードやプリペイド式のクレジットカードのご利用も可能です。
※海外で作成したクレジットカードには対応していません。
BASEとSTORESの決定的な違い(※最重要)


BASEは海外で作成したクレジットカードに対応していない
前述でも分かる通り、赤文字で書いてある「※海外で作成したクレジットカードには対応していません。」の文字を読み落としてBASEで準備した方がSTORESに切り替えた、というお話はチラホラ聞きます。
海外販売も視野に入れるなら、STORES一択になります。
また、双方の公式サイトを見てみるとわかりますが、BASEは「写真・テキスト・音楽データ等」と書かれていますが、STORESは「ファイル形式/拡張子」で書かれているため、なんとなくデジタルコンテンツに力を入れているのはSTORESかな・・という気もします。
BASEは一度に複数のデータを購入できない
そしてこれまた重要なことなのですが、BASEは複数のデジタルコンテンツを一度に購入できず、在庫数を「無制限」に設定できないのです。反対にSTORESはこれが出来ます。
利用にあたってのご注意
※「デジタルコンテンツ販売 App」で登録された商品は、クレジットカード決済、「あと払い(Pay ID)」でのみご購入いただけます。
※複数のデジタルコンテンツ商品を、一度に購入することはできません。
※携帯電話・スマートフォンやタブレットなどは、正常にダウンロードできない場合があるため、ご利用をおすすめしていません。PCからダウンロードしていただくよう、ご案内ください。
※「デジタルコンテンツ販売 App」で登録した商品は、「Pay IDアプリ」には表示されません。
※1KB未満、1GB以上のファイルは、アップロードすることができません。また、複数のファイルを一度にアップロードすることはできません。
※在庫数の設定が必要です。なお、設定できる在庫数の上限は、10,000までとなっています。
※残りダウンロード回数が0になり有効期限が切れた場合、注文詳細ページよりダウンロード回数と期限をリセットすることができます。リセットした場合、ダウンロード回数が3回に戻り、期限が72時間延長されます。なお、購入者様からはリセットすることができません。
複数のデジタルコンテンツを買いたい時に、一つ一つ買う必要がある・・・もうこの時点で、デジタルコンテンツを販売するならSTORES一択になりますよね。
商品が複数ある場合、STORES一択になります。
BASEとSTORESの機能一覧ページ
公式サイトの機能一覧ページは以下のリンクから確認してください。
それぞれの機能をよく見て、自社にあったサービスを選ぶようにしましょう。
すべての商品が無料でも、会員になってもらうことにメリットがある



うちはすべて無料ダウンロード配布だから決済システムは別にいらないよね?
たとえすべての商品が無料だとしても、ネットショップ作成サービスを活用することは後々大きく影響します。
それは顧客管理ができるということです。
昨今、お客様は「買い物を応援と考えている」ということが重要です。お客様はファンです。ファンに対してこちらからコミュニケーションを取ることが長く顧客をかかえることの第一歩です。
ファンになってくれたお客様に対し、特典をつけたり、シークレット販売をしたり、クーポンを発行したり・・と様々なサービスが用意されています。
ネットショップ作成サービスを使うと、顧客管理機能が使えることが最大のメリットといえましょう。是非活用しましょう。
また、無料写真ダウンロードサイトの場合、Google AdSenseを活用して広告収入を得る、という収益化の方法もありますが、それはまた別の記事にまとめたいと思います。
自社サイトに決済システムを導入する方法は様々
ネットショップを作らずに、自社サイトにカート・決済システムを導入する方法は沢山あります。サイト自体がどのように作られているか、組み込むことが可能か、外部システムに飛ばすのか・・・ユーザーの利便性を考慮しながらなるべくシンプルにすぐ購入できるようにしたいですよね。



あっちこっちのサイトに飛ばされるのは嫌だ~
カゴ落ちや離脱の原因になるよ!
WordPressであれば、様々な機能を追加することが可能ですが、セキュリティやプログラミングの知識も必要で、かなり難易度は高くなります。もちろん外注することになると思いますが、その際のコストも数百万~は当たり前の世界です。というか、セキュリティの面からWordPressの通販サイト化はおすすめしません!
また、最初から通販するためのサイト構築であればまだしも、後付で通販サイトに変更するのはコスト面で見ると無謀と言えます。(リニューアルすることになるでしょう)
今回は、そのような大規模な開発ではなく、今あるサイトを大きく変更すること無く導入でき、初心者でも運用しやすいBASEとSTORESについて紹介しました。まずはこの2つを検討してみてください。
もう一つの選択肢として、まだ自社サイトをお持ちでない方はShopifyというサービスもおすすめです。
これはWordPressのようにサイトを自在にカスタマイズできる上に決済システムを搭載しているものです。
Shopify公式サイト https://www.shopify.com/jp
Shopifyは、ブログ機能やサイトページを沢山使う方、SEO対策をしっかりやりたい方、ある程度規模が大きい事業主の方におすすめです。
最後に
ネットショップは様々な手法があり、迷うところもあるかと思います。
また、各サービスが日進月歩、常に進化しているため、ますますどれにするか迷います。
売上が少ないうちはBASEやSTORESを使用し(デジタルコンテンツならSTORESをおすすめ)、規模が大きくなってきたらShopifyなどを考えても良いかもしれません。
難易度でいうと簡単な順に
- BASE、STORES
- カラーミー
- Shopify
- WordPress+決済システム
といったところ。
「わからない・・・!」という方はぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
皆さまの通販事業が成功しますように。

