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【2025年版】Instagram/Facebookの乗っ取り対策ガイド

2025 10/20
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セキュリティ
Facebook Instagram Meta認証
2025年10月2日2025年10月20日
今里暁子
  1. ホーム
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この記事の概要

あなたのInstagram・Facebookアカウントが突然乗っ取られたら?

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毎年、年末年始の長期休暇中は、Meta社(旧Facebook)が提供するInstagramやFacebookを狙った乗っ取りやなりすましの被害が急増します。これは、セキュリティ意識が緩みがちな時期をサイバー犯罪者が狙っているからです。

しかし、このブログを書いている10月2日現在も急激に増加中です。例年より早い気がします・・・。

2026年を迎えるにあたり、「最新の手口」と「今すぐできる対策」を知っておくことは、自分だけでなく大切なフォロワーやビジネスの信用を守るための最優先事項です。

この記事では、Instagram/Facebookの乗っ取り・なりすまし被害を未然に防ぐための決定版セキュリティ対策を、初心者の方でも簡単にわかるよう徹底解説します。二段階認証から最新のフィッシング対策まで、乗っ取られる前に必ずチェックしておきましょう。

Instagram・Facebook乗っ取り/なりすましの最新手口【引用元明記】

警察庁や総務省の最新の発表(2024年〜2025年最新の暫定値を含む)に基づくと、Instagram/Facebookを悪用した手口は巧妙化し、「アカウント乗っ取り」と「なりすましによる詐欺」が複合的に発生していることがわかります。

まずは最新の手口を知ることが、被害を未然に防ぐ第一歩です。

巧妙化するフィッシング(乗っ取り・情報詐取)

手口具体的な内容(事例)対策の鍵引用元
知人なりすましDM乗っ取られた知人のアカウントからDMが届く。内容は「アンバサダーに立候補したから投票してほしい」「私のペットの写真コンテストに投票して」など、親近感を装った依頼で偽サイトのURLをクリックさせる。DM内のURLはクリックしない。不審に感じたら電話など別手段で本人に確認する。警察庁、大阪府警、和歌山県警、など各都道府県警察によるSNS乗っ取りに関する注意喚起。
「認証番号を聞き出す手口」について具体的に解説されています。
公式アカウント偽装「著作権侵害の疑いがあるため、72時間以内に確認しなければアカウントを停止する」など、運営元(Meta)を装い、緊急性を煽って偽ログインページに誘導する。
※画像参照
公式からの連絡は通知欄やメールでのURLを直接開かず、ブラウザから公式サイトにログインして確認する。警察庁の「不正アクセス対策」に関するウェブサイトや、各セキュリティ機関が注意喚起する「フィッシング詐欺」の典型的な手口(緊急性を煽る、公式サイトを模倣する)に基づいています。
認証コード詐取知人なりすましDMなどで接触後、「誤ってあなたの電話番号で認証コードを送信してしまった」などと嘘をつき、あなたに届いたSMS認証コードを聞き出す。犯人はその認証コードであなたのパスワードをリセットし、乗っ取りを完了させる。認証コードは絶対に教えない。コードには「他人に教えないように」と明記されている。警察庁や各都道府県警察が注意喚起する、SNSアカウント乗っ取りの最終手段。被害者に届いたSMS認証コードを口頭で聞き出す手口は特に多発しています。(大阪府警など注意喚起)

実際にFacebookのDMに届いていたメッセージ画像

Instagram・Facebook乗っ取り/なりすましの最新手口が記載されている画像。メッセージには「あなたのページに虚偽の広告が含まれている可能性があることに気付きました。これには、禁止語の使用、不適切な画像、誤解を招く、不快、または差別的なコンテンツが含まれる可能性があります。これらのガイドラインに従うことは、安全でポジティブなオンライン環境を維持するために不可欠です。アカウントが永久に停止されないようにするには、検証プロセスに協力してください。」と記載され、フィッシング詐欺サイトに誘導。
Instagram・Facebook乗っ取り/なりすましの最新手口が記載されている画像。メッセージには「誰かがあなたが管理しているページと似たページを使用して、あなたが他人になりすましていると非難しているようです。これを回避するには、身元を確認して問題を解決する必要があります。」と記載され、フィッシング詐欺サイトに誘導。
Instagram・Facebook乗っ取り/なりすましの最新手口が記載されている画像。メッセージには「△ 最後の警告

何度も通知を送信しましたが、応答がありません

ページはまもなく削除されます。これは、ウェブサイト上のコンテンツまたはアクティビティが当社の利用規約およびポリシーに違反している場合に適用される可能性があります。システムエラーまたはエラーが発生したと思われる場合は、レビューリクエストを送信してください。サイトをレビューし、制限と違反を削除します。」と記載され、フィッシング詐欺サイトに誘導。

特に、以下の点は非常に危険なサインです。

  1. 緊急性の強調
    「永久に停止される」「24時間以内」「最後の警告」といった言葉で焦りを誘い、冷静な判断をさせないように仕向けています。
  2. 不審なURL
    記載されているURLは、Metaの正規ドメイン(facebook.com、meta.com)とは全く異なるドメインです。
  3. 不安の煽り
    「虚偽の広告」「なりすましの非難」「利用規約違反」といった、ビジネスアカウントにとって最も深刻な問題を指摘し、反射的なクリックを促しています。(私も思わず反応してしまいます)

これらのリンクを決してクリックせず、個人情報(パスワード、二段階認証コード、クレジットカード情報など)を入力しないよう、十分ご注意ください。Metaの公式通知は、通常、FacebookやInstagramのアプリ内の正式な通知領域に表示されます。

著名人なりすましによる「広告型詐欺」(なりすまし・金銭詐取)

手口具体的な内容(事例)対策の鍵引用元
SNS型投資詐欺実在の著名人(経営者、投資家など)や有名企業のロゴを無断使用した偽の広告をFacebookやInstagramに大量出稿する。広告(スポンサー付き)から誘導される投資話はすべて詐欺と疑う。警察庁「SNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況」の定期的な発表資料(令和7年8月末)。SNS上の著名人の偽広告が接触手段の上位を占めていることが明確に示されています。
誘導と金銭要求広告をクリックすると、LINEなどのメッセージアプリに誘導され、投資グループに参加させられる。少額から成功体験を積ませた後、高額投資を要求し、最終的に出金を拒否する。(平均被害額が高額:警察庁の分析ではSNS型詐欺の平均被害額は数千万円を超える事例も多発)SNSで知り合った相手からお金の話や投資を持ちかけられたら、すべて詐欺と疑う。警察庁および国民生活センター:SNS型詐欺の平均被害額の極めて高額化、および「投資グループへの誘導」「出金拒否」などの手口に関する相談事例。
偽副業・タスク詐欺「簡単なタスクで高収入」を謳い、高額なサポート契約や、報酬を引き出すための手数料などと称して金銭を要求する。(国民生活センター事例)「先に金銭を要求される副業」はすべて詐欺。国民生活センター:「SNSをきっかけとした消費者トラブル」に関する注意喚起。「簡単なタスクを行う副業でお金を払う?」といった相談事例が公表されています。

公的機関・著名機関を装うなりすまし(なりすまし・信用失墜)

手口具体的な内容(事例)対策の鍵引用元
機関職員なりすましJAXA(宇宙航空研究開発機構)など公的機関や、国民生活センターの職員を名乗り、DMやメールを送付。
「あなたの情報が漏洩している」「税処理が必要」などと不安を煽り、金銭や個人情報を要求する。(JAXAなどが注意喚起)
公的機関がDMやメールで個別に金銭を要求することは絶対にない。必ず公式サイトや**相談窓口(#9110など)**に確認する。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA):公式ウェブサイトでの「JAXA宇宙飛行士なりすましアカウント」に関する継続的な注意喚起(InstagramやFacebookでのDM被害事例を含む)。
また、国民生活センターも職員をかたる電話やメールに関する注意喚起を行っています。

【その他の参考・引用元】

以下のリンク先も重要な注意喚起が記載されています。
SNSやインターネットを安全に活用するためにも、ぜひ目を通してみてください。

  • 福岡県SNS型投資・ロマンス詐欺 対策サイト
  • 国勢調査をかたる不審な電話や訪問にご注意ください!
  • 国民生活センター:見守り情報(高齢者・障がい者・子ども・若者のトラブル防止)

乗っ取られる前に!今すぐ完了させる最重要セキュリティ設定

アカウント乗っ取り・なりすまし対策の一歩は二段階認証を有効にすること

アカウント乗っ取りを防ぐために、小難しい知識は不要です。InstagramやFacebook(Meta)の設定画面から今すぐ実行できる、防御力の高い3つの対策を完了させましょう。

究極の盾「二段階認証」を有効にする

パスワードの変更よりもまず最初にやってください!
パスワードが漏れても、あなた以外はログインできなくなる最も重要な設定です。

設定項目なぜ必要か?
二段階認証 (2FA)犯人があなたのパスワードを知っていても、あなたのスマートフォン(認証アプリやSMS)に届く使い捨てコードがないとログインできなくなります。
【裏技】バックアップコードスマホを紛失・機種変更した際に備え、設定後に必ずバックアップコードを生成し、印刷または安全な場所に保存しておきましょう。

設定方法(Meta共通)

  • 設定 > セキュリティとログイン (またはパスワードとセキュリティ) へ進む。
  • 二段階認証または2要素認証を選択。
  • 認証方法として認証アプリ(Google Authenticatorなど)またはSMSを選択し、手順に従って設定を完了します。

強固な「パスワード」を設定・更新する(大文字・小文字・記号)

パスワードは「鍵」そのものです。複雑で推測されにくいものに更新しましょう。

設定のポイント具体的な設定例避けるべき例
複雑性大文字・小文字・数字・記号を混ぜ、12文字以上に設定する。自分の名前、誕生日、password、12345678など、推測しやすい文字列。
使い回し禁止InstagramとFacebookで異なるパスワードを設定する。他のサービス(メール、ネット銀行など)と絶対に使い回さない。複数のアカウントで同じパスワードを使用すること。1つ漏れるとすべて乗っ取られます。

「ログイン履歴」を定期的に確認する

知らない場所やデバイスからのログインがないかチェックし、不正アクセスを早期発見しましょう。

確認項目なぜ必要か?
履歴からログインした場所を確認あなたが知らない国や都市、デバイス名(例:知らないAndroidやiPhone)がないかを確認する。
  • 設定 > セキュリティとログイン > ログインした場所 へ進む。
    (※端末によってメニューは様々です。ご自身の端末のメニューからそれっぽいのを見つけて確認してください)
  • 不審なログイン履歴を見つけたら、すぐにパスワードを変更。
  • 次に「ログアウト」を行うことで、犯人が不正にログイン状態を維持しているセッション(接続状態)を強制的に解除。
  • その後、新しいパスワードで再度ログインし、二段階認証が有効になっているか再確認する。

これらの3つの対策を完了させるだけで、あなたのアカウントのセキュリティレベルは劇的に向上します。
特に二段階認証は今すぐ設定してください!

更に強固ななりすまし防止:Meta認証を受ける(有料)

InstagramアカウントやFacebookページなどで、アカウント名の横に青いバッジがついている人を見たことありませんか?あれは著名人だけがつけているものではなく「Meta認証」という有料のオプションです。

認証バッジによって、アカウントの真正性を確立し、本物のアカウントであることをコミュニティに示すことができます。バッジ取得のための認証プロセスでは、公的機関発行の本人確認書類が必要になります。

私もつけていますが、最大のメリットは「なりすまし防止」という機能がついていることです。特にビジネスでInstagramプロアカウント、Facebookページを使っている人は、これからは必須のオプションだと思います。

  • Meta認証|青い認証チェックマークをInstagramとFacebookで獲得する

年末年始に注意!長期休暇特有の2大リスク

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サイバー犯罪者は、私たちが気が緩みやすい年末年始を狙って攻撃を仕掛けてきます。特に注意すべきは「公衆Wi-Fi」と「セキュリティ意識の低下」です。

リスク1:帰省先・旅行先の「公衆Wi-Fi」の罠

休暇中にカフェや空港、ホテルなどで提供されている無料の公衆Wi-Fiは非常に便利ですが、セキュリティリスクが最も高まる場所です。

危険な行為なぜ危険か?対策の鍵
パスワードや認証コードの入力偽のWi-Fiアクセスポイント(なりすましWi-Fi)に接続させられ、通信内容を盗聴されて、パスワードや認証コードが抜き取られる可能性があります。公衆Wi-Fi利用時は、SNSにログインしない。ログインが必要な場合は、スマートフォンのキャリア回線(4G/5G)を使うか、VPNを必ず利用しましょう。
セキュリティレベルが低いWi-Fiの利用多くの人が接続するため、通信が暗号化されていない場合、隣の席の人が悪意をもってあなたの通信を傍受できる場合があります。「https://」で始まるサイトのみ利用し、重要な操作は絶対に避けてください。

リスク2:長期休暇中の「監視体制」の低下

年末年始は、多くの企業や組織、そして個人のセキュリティ監視体制が手薄になる傾向があります。

危険な状況なぜ危険か?対策の鍵
チェックの遅れいつもならすぐに気が付く不審なログイン通知や、知人からの「乗っ取りDMじゃない?」という連絡に、対応が遅れがちになります。最低でも1日1回はMeta(Instagram/Facebook)の通知やメールをチェックしましょう。
安易な行動休暇気分で焦って行動し、前述のような「最後の警告」メールや「投票依頼」DMにうっかり騙されやすくなります。「急いで!」「24時間以内!」といったメッセージが来たら、一旦立ち止まり、絶対に焦らず、別ルートで情報が正しいかを確認しましょう。

年末年始はセキュリティ対策を「お休み」にせず、上記のポイントを意識して快適な休暇をお過ごしください。

万が一乗っ取られた場合の対処法3ステップ

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もしアカウントが乗っ取られても、焦らず、迅速に対処すれば復旧できる可能性があります。被害の拡大を防ぐため、この3ステップをすぐに実行してください。

ステップ1:最優先でMetaに被害を報告する

自分がログインできなくても、Meta(Facebook/Instagram)側に被害を伝えることが第一歩です。

プラットフォーム報告先の入口実行すること
Instagramログイン画面の「パスワードを忘れた場合」または「ログインで困った場合」から進み、「アカウントを復旧」の手順を踏む。ログインできない状態を申告し、復旧のための本人確認(登録メールへのコード送信など)を進めます。
Facebookログイン画面で「アカウントを見つける」から進み、メールアドレスや電話番号で検索する。乗っ取られたことを申告し、本人確認手続きを開始します。この際、友人などになりすましアカウントの報告を依頼するのも有効です。
共通家族や友人に連絡し、あなたのアカウントが乗っ取られたことを通知してもらい、不正報告を依頼する。Metaのシステムに、あなたのアカウントから不正行為が行われているという複数の報告が入ることで、復旧対応が早まる場合があります。

ステップ2:二次被害を徹底的に防ぐ

乗っ取り犯は、あなたのアカウントを使って知人やフォロワーに金銭要求などのメッセージを送ります。

被害の内容実行すること
知人に連絡が来ている電話やLINEなど、SNSとは全く別の手段で知人全員に「アカウントが乗っ取られました。DMが来ても絶対に返信も振り込みもしないでください」と通知する。
クレジットカードの登録があるアカウントにクレジットカード情報や広告アカウントの登録がある場合は、すぐにカード会社に連絡し、不正利用されていないか確認し、カードの利用停止手続きを行う。
他のサービスとの連携乗っ取られたアカウントと連携している他のアプリやサービス(Twitter、連携ゲームなど)のパスワードもすべて変更し、連携を解除する。

ステップ3:公的機関に相談する

金銭被害が発生している場合や、自力での復旧が困難な場合は、専門機関に相談しましょう。

相談先役割
警察(サイバー犯罪相談窓口)金銭的被害が発生している場合や、被害が拡大する可能性がある場合は必ず相談。「被害届」を出すことで、捜査や被害回復の第一歩になります。
国民生活センター(消費者ホットライン188)乗っ取り後の詐欺被害(投資詐欺など)に遭った場合や、対処法が分からない場合の専門的なアドバイスを受けられます。

アカウントの復旧作業は時間がかかる場合がありますが、焦って犯人の指示に従うことだけは絶対に避けてください。

公的機関の相談窓口一覧

  • 警察庁:サイバー事案に関する相談窓口
  • 消費者庁:消費者ホットライン
  • 警察相談専用電話 「#9110」
  • 企業/組織向けサイバーセキュリティ相談窓口
  • 違法・有害情報相談センター
  • 法テラス(相談無料法律相談・弁護士等費用の立替)

この他にも、相談内容によって様々な公的相談窓口があります。

中小企業・小規模事業者の方へ

私は公的機関である佐賀県よろず支援拠点(中小企業庁)で無料相談対応しておりますので、些細なことでも気になる方はご相談ください。佐賀県よろず支援拠点では、私の他にもセキュリティ専門家や、弁護士も在籍しています。

  • 佐賀県よろず支援拠点

また、企業向けの研修(有料)も承っておりますのでご希望の方は以下の申込フォームよりお問い合わせください。

  • a.designへのお問い合わせはこちら

最後に・・・自分を責めないでください!

詐欺被害や、乗っ取り、なりすまし被害にあった方はなかなか人に相談できない心理が働きます。

「詐欺にあったなんて恥ずかしい」
「夫(妻)に怒られる」
「自分がちゃんと管理していなかったから自分が悪い」

というふうに悩んで1人で抱え込んでしまう人が多いです。
悪いのはあなたではなく、悪いことをしている人です。

悩む時間はもったいないです。すぐに専門家に相談し、対策していきましょう。

セキュリティ
Facebook Instagram Meta認証

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