AI検索でアクセスは減る?増える?データで見る「AI経由流入」とGA4での確認方法
AI検索の普及で「サイトへのアクセスが減る」という話をよく耳にします。しかし最新のデータを見ると、AI経由の流入はむしろ増え始めており、しかも滞在時間の長い、質の高い訪問であることが分かってきました。
この記事では、その根拠となるデータと、GA4(Googleアナリティクス)で自社のAI経由流入を今日から確認する方法をご紹介します。難しい対策の話ではなく、「まず自社の数字を見てみる」ところから始めましょう。
結論:AI検索からの流入は「減る」だけでなく「増え始めている」
AI検索の影響は「アクセスが減る」という一面だけではありません。2026年5月以降、ChatGPTなどのAI経由でWebサイトを訪れる人が目に見えて増え始めています。
ChatGPTからの流入が増えたというデータ
外部のトラフィック調査機関のデータによると、2026年5月7日以降、ChatGPTの回答内にブランド公式サイトへの直接リンクが埋め込まれる割合が、約0.4%から6.2%へと大きく拡大しました。
その結果、ChatGPTからの参照トラフィック(AIの回答経由でサイトを訪れるアクセス)が、前の週と比べて157.7%増加した事例も報告されています。
「AIが答えを出してしまうから、誰もサイトに来なくなる」——そんな不安の声が多い中で、実際の数字は少し違う景色を見せ始めています。
AI経由の訪問は「質が高い」
さらに注目したいのは、流入の「量」だけでなく「質」です。
同じ調査では、AI経由の訪問について、1回の訪問あたりの平均ページビューや平均滞在時間が上昇している傾向も確認されています。
考えてみれば自然なことです。AIに質問を重ねて、その回答の中で「このサイトが詳しいですよ」と紹介されてから訪れる人は、最初から目的意識がはっきりしています。ふらっと立ち寄る訪問より、じっくり読んでくれる。つまり、お問い合わせや購入につながりやすい訪問だと言えます。
なぜ増えているのか ― AI側の仕様変更という追い風
2026年5月、ChatGPTの仕様が変わりました
流入が増えた直接のきっかけは、ChatGPT側の仕様変更です。回答の中に、情報源となった公式サイトへのリンクが、以前よりも積極的に表示されるようになりました。
AIサービス側にも、情報の出どころを明示する方向へ動く理由があります。回答の信頼性を担保するには「どこから得た情報か」を示すことが欠かせないからです。この流れは今後も続くと考えられます。
「AIに引用される側」になれば、AIは優秀な案内役になる
ここで発想を切り替えてみましょう。
AIが検索の入口になる時代、AIに「引用される側」に立てれば、AIは24時間働いてくれる優秀な案内役になります。お客様が疑問をAIに投げかけたとき、その答えの中で自社サイトが紹介される——これは、従来の検索順位争いとは違う形の「選ばれ方」です。
では、引用される側になるには何が必要なのでしょうか。その答えは記事の後半でお伝えしますが、実は「特別なこと」ではありません。その前に、まず自社の現在地を確認する方法から見ていきましょう。
自社のAI経由流入をGA4で確認する方法
新チャネル「AI Assistant」とは
2026年6月上旬から、GA4のデフォルトチャネルグループ(流入経路の分類)に、新しいチャネル「AI Assistant」が追加されました。
これにより、ChatGPTやGeminiなどのAIアシスタント経由の流入を、オーガニック検索やSNSなどの従来チャネルと並べて確認・比較できるようになりました。
ひとつ注意点があります。このデータは過去にさかのぼって適用されません。計測が始まったのは2026年6月上旬からですので、「早く見始めた人ほど、長い期間のデータが蓄積される」ことになります。確認は早めがおすすめです。
確認手順
GA4での確認手順はシンプルです。
- GA4にログインし、左メニューの「レポート」を開く
- 「集客」→「トラフィック獲得」を選択
- 表の「セッションのデフォルトチャネルグループ」の中に「AI Assistant」があるか確認する

まだ全体の0.45%ですが、これがAI検索時代のスタート地点です。
まだ数字が小さくても、がっかりする必要はありません。この分野は始まったばかりです。今の数字は「これから伸びていく指標のスタート地点」として、月に一度など定期的に眺める習慣をつけておくと、変化に気づけるようになります。
Search Consoleにも生成AIのレポートが登場(先行提供中)
補足として、Google Search Consoleにも、AI OverviewsやAI ModeなどGoogleの生成AI機能で自社サイトのURLが表示された回数を確認できるパフォーマンスレポートが、ベータ版として提供され始めています。

AIの回答の中で、すでにサイトが数多く表示されていることが分かります。
実際に、当社が運用を支援しているサイトでこのレポートを確認したところ、直近3か月で数十万回規模の表示が計測されていました。決して大企業のサイトではありません。
この数字が意味するのは、「検索結果のリンクをクリックされる前に、AIの回答の中で自社の情報が読まれている」ということです。従来のクリック数だけを見ていては、まったく見えてこなかった露出です。
現時点ではクリック数や、どんな質問で表示されたかまでは分かりません。ですが、AI検索の中で自社がどれだけ登場しているかという「露出の総量」をつかむ手がかりとして、十分に価値のあるデータです。ご自身のSearch Consoleにこのレポートが表示されているか、ぜひ確認してみてください。
では何をすればいいのか ― Google公式の答えは「特別なことは不要」
Google「AI Optimization Guide」が示す方針
「AI経由の流入が増えるなら、何か特別な対策をしなければ」と思われるかもしれません。ここでもデータ、正確には公式情報を確認しましょう。
Googleは公式ドキュメント「生成AI検索向け最適化ガイド(AI Optimization Guide)」の中で、AI OverviewsなどのGoogleの生成AI機能に表示されるために「特別な追加要件はない」と明言しています。
求められているのは、次のような従来のSEOの基本そのものです。
- 読者第一の、専門性と信頼性のあるコンテンツをつくること
- 見出しや段落で論理的に整理し、質問に対して明確に答えること
- 検索エンジンが正常にサイトを読み取れる技術的な土台を保つこと
小手先のテクニックや不自然な書き換えは不要——むしろ、これまで誠実にサイトを育ててきた会社ほど、AI時代に有利になる。それがGoogleの公式見解から読み取れるメッセージです。
AIOとSEOの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ AIO対策は「特別なこと」ではありません — Google公式が示した新常識【2026年最新】
よくあるご質問
Q. AI検索が増えると、サイトへのアクセスは減りますか?
減る面と増える面の両方があります。検索結果の画面上で答えが完結するケースが増える一方で、2026年5月以降はChatGPT経由の流入が大きく増えた事例も報告されています。AIに引用される情報源になれるかどうかで、影響の方向は変わります。
Q. AI経由のアクセスはどうすれば確認できますか?
GA4のデフォルトチャネルグループに「AI Assistant」というチャネルが追加され、AIアシスタント経由の流入を確認できるようになりました。「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」から確認できます。
Q. AI検索に対応するために特別な対策は必要ですか?
Googleは公式ガイドで「特別な追加要件はない」と明言しています。読者に役立つコンテンツと健全な技術基盤という、SEOの基本がそのまま有効です。
Q. AI経由の流入データはいつから見られますか?
2026年6月上旬から計測が始まっています。過去のデータにはさかのぼって適用されないため、早めに確認を始めることをおすすめします。
まとめ:数字を見ることから始めましょう
AI検索の時代は、不安を煽る情報から入るのではなく、自社の数字を見ることから始めるのが一番の近道です。
- AI経由の流入は増え始めており、質も高い傾向にある
- GA4の「AI Assistant」チャネルで、今日から自社の状況を確認できる
- 対策の基本は、これまでのSEOと同じ。特別なことは不要
「GA4を見てみたけれど、この数字をどう読めばいいか分からない」「AI Assistantチャネルがうまく確認できない」——そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。数字の見方から、AI時代の集客設計まで、一緒に考えてまいります。
参考(一次情報)
- Google「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」(developers.google.com)
- Google Search Status Dashboard「May 2026 core update」
- Speee Marketing Insights「【2026年6月最新】検索マーケティングトレンドまとめ」(外部トラフィック調査機関データの紹介元)
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