【ロリポップ】MySQL5.6→8.0バージョンアップの手順(所要時間30分)

今回は、ロリポップサーバーでデータベースをMySQL5.6からMySQL8.0にバージョンアップしたので、備忘録も兼ねて記事にしておきます。
まず、こちらの記事には大変お世話になりました。ブログのBLOG様ありがとうございました。
ぜひ皆さまもお読みください。
ロリポップ・データベース(MySQL8.0 (← 5.7(5.6)バージョンアップデートの手順|ブログのBLOG
https://muryoblog.cinemarev.net/entry/lolipop-mysql.html
私の記事では手順は同じですが、ロリポップの管理画面が新しい(2025年4月23日現在)スクリーンショットであることと、テキストエディタの紹介も含めています。また、バックアップの手法などがちょっと違います。
使用したもの
- ロリポップ ユーザー専用ページ(バックアップ、データベース作成、sqlファイルをエクスポート&インポート)
- サクラエディタ(sqlファイルを修正するためのテキストエディタ)※他のものでも可
- Dreamweaver(phpファイルを修正するためのソフトウェア)※他のものでも可
- メモ帳(色々メモっていかないと大変)
MySQLのバージョンアップ手順(所要時間30分程度)
バックアップを取る
私の場合はロリポップのバックアップオプションを申し込みました。
ロリポップのユーザー専用ページの中にある以下のページから申込可能。画像は申込後ですが、月額330円で月ごとの更新ですから、ケチらずに申し込んだほうが良いと思います。
サーバーの管理・設定 > バックアップ

WordPressのプラグインを使用してバックアップを取る方法もありますが、無料プラグインはとにかく復元が面倒です。データベースになにか起きたとき、私は対処できませんのでサーバーオプションが安心という理由です。でも念には念を、で複数のバックアップを取ることはおすすめ。
投稿記事などのバックアップはWordPressのエクスポート機能でダウンロード
使うことはありませんでしたが、一旦バックアップ保存。

ロリポップから「wp-config.php」をダウンロード
ロリポップFTPまたはFTPソフトを使用し、「wp-config.php」をダウンロードします。
大変重要なファイルなので、このファイル自体をバックアップ(複製してPCに保存していつでも戻せるように)しましょう。

ロリポップFTPまたはDreamweaverなどのソフトで開き、以下の黄色の部分をメモしておきましょう。
「wp-config.php」の書き換えで使用します。

さらにスクロールすると「WordPress データベーステーブルの接頭辞」が記載されています。赤四角でかこっている「 wp_ 」がそれです。これもメモしておきましょう。

ここでは確認のみで、まだ手を加える必要はありません。
データベースのテーブルをエクスポート
ロリポップのユーザー専用ページの中にある以下のページからphpMyAdminへログインします。
データベース > データベース一覧の該当するデータベースの『操作する』ボタンを押しログイン

①データベース一覧がたくさんある場合は、「wp-config.php」の「データベース名」を必ず確認して間違えないように、該当するデータベースをクリックします。
②エクスポートタブを開き、以下の画像の赤枠の『詳細』をクリックします。

この中のテーブルにすべてチェックが入っていますが、ここで「WordPress データベーステーブルの接頭辞」が先ほどメモったものと同じものだけにチェックするようにしてください。
(私の場合はすべて接頭辞が同じでしたが、混在している場合があるようです)
さらに下の方に行くと『生成オプション』というのがありますので、上2つをオンにします。これをやらないとエラーが出るそうなので、とても重要です。

最後に一番下にある『エクスポート』ボタンを押せば、sqlファイルがダウンロードされます。
「MySQL8.0」のデータベースを作成する
ロリポップのユーザー専用ページに戻り、新しいデータベースを作成します。

作成するサーバーを選択します。(念の為メモる)

任意でデータベース名とパスワードを設定します。(念の為メモる)

SQLファイルの編集
そのまま先ほどエクスポートしたsqlファイルを編集します。(そのままインポートするとエラーが出ました)
SQLファイルを編集するためには『テキストエディタ』というソフトが必要です。メモ帳では開けません。
サクラエディタ
懐かしのテキストエディタ・・・昔、手打ちでコードを打っていた頃は大活躍していたソフトです。見た目は古いですが優れモノ。以下のサイトからダウンロードしてください。他にも『秀丸』というテキストエディタも優秀です。
公式サイトの『ダウンロード』メニューからダウンロードサイト(英語版)に飛びます。
インストーラーをダウンロードします。
zip圧縮ファイルなので、ダウンロード後は解凍してください。

サクラエディタで最初にエクスポートしたsqlファイルを開きます。
ファイルに以下のような記述があります。
古いデータベース名を新しいデータベース名に書き換えてください。
--
-- データベース: `古いデータベース名`
--
DROP DATABASE IF EXISTS `古いデータベース名`;
CREATE DATABASE IF NOT EXISTS `古いデータベース名` DEFAULT CHARACTER SET ●●●●● COLLATE ●●●●●;
USE `古いデータベース名`;
出来たら保存します。次にこのsqlファイルを新しいデータベースにインポートします。
新データベースにSQLファイルをインポート
エクスポートしたときと同じく、今度は新しく作成したデータベースphpMyAdminへログインしましょう。
『操作する』ボタンを押します。

早速sqlファイルをインポートします。
phpMyAdmin画面 > インポートタブ > sqlファイルを選択

ファイルを選択したら、一番下にある『インポート』ボタンを押します。
「wp-config.php」の書き換え
先ほどダウンロードした「wp-config.php」の以下の箇所を書き換えます。(バックアップ用にコピーしたファイルは何も触らずそのままに。不具合が発生したとき用にすべてが終わるまでとっておいてください)
私はphpファイルを編集するときは、Dreamweaverを使っていますが、お手持ちのソフトで問題ありません。
// ** MySQL 設定 - この情報はホスティング先から入手してください。 ** //
/** WordPress のためのデータベース名 */
define( 'DB_NAME', '新しいデータベース名' );
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define( 'DB_USER', '新しいユーザー名' );
/** MySQL データベースのパスワード */
define( 'DB_PASSWORD', '新しいパスワード' );
/** MySQL のホスト名 */
define( 'DB_HOST', '新しいホスト名' );
これで、今使っているWordPressが古いデータベースから新しいデータベースに接続する準備ができました!
あとは上書きアップロードするだけ。
「wp-config.php」の上書きアップロード
アップロードする前に、「wp-config.php」の属性(パーミッション)を400→600に変更します。
上書きが終わり、サイトが問題なく表示されていることを確認したら400に戻してください。

この画像はロリポップFTPの画面ですが、私はFileZillaを使って上書きアップロードしています。
完了!Webサイトを確認してみよう
問題なくWebサイトが表示されていることを確認してください。
もしここで不具合が起きたら、まずはバックアップ用に取っておいた「wp-config.php」ファイルで再度上書きアップロードし、古いデータベースに接続し直します。(できる人は直接ファイル書き直してもいいですけど焦ると更にミスったりするので)
何が原因でエラーになるかわからないため、いつでも元に戻せるようにバックアップやメモ帳を駆使して慎重に行いましょう。訳わからなくなったら、焦らず、一からやり直すほうが安全です。
これにて終了です。お疲れ様でした。
あとがき
完了した後のサイトの軽さに感動したとともに、あらためましてブログのBLOG様には感謝申し上げます。
おかげさまで安心して作業が進められました。
ロリポップ・データベース(MySQL8.0 (← 5.7(5.6)バージョンアップデートの手順|ブログのBLOG
https://muryoblog.cinemarev.net/entry/lolipop-mysql.html
それでは皆さまも快適なブログライフをお楽しみください!