【参考マップ付き】整体サロンの集客用サイトマップを設計する

集客に強いSEO対策を意識したホームページ(Webサイト)を制作する際、『サイトマップ』というものを作る重要な工程があります。
サイトマップには2種類あり、一つはサイト全体のマップ、もう一つはGoogle Search Consoleに送信するためのマップです。今日は、サイト全体のマップについてお伝えしたいと思います。
サイトマップは、ホームページにどんなページがあるかひと目でわかるものです。記事の後半では例を載せていますが、サイトマップを作る前に「お客様はどんな検索ワードで探しているだろう」ということをしっかり考える必要があります。
まずは、検索ワードの歴史も振り返りつつ、解説していきます。

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検索エンジンの登場からはじまった


インターネットが登場した頃は、YahooやGoogleといった検索エンジンがありませんでしたので、大学や個人のホームページにある「リンク集」を辿って他のホームページを見に行っていました。ホームページからホームページを渡り歩くのが主流の時代です。
その後、Yahoo、Googleが登場し、インターネット上の人の動きは大きく変わります。
ちなみに現在、YahooはGoogleの検索エンジンを使っています。
「検索する」ことが当たり前になった時代、そのやり方は技術の進化とともに現在もリアルタムで変化をし続けています。
ユーザーニーズと検索ワードの変化
ユーザーニーズの変化は、検索ワードの変化にはっきりと表れます。時代とともに、人々が求める情報や検索の仕方がどのように変化してきたのか、具体的な例を交えながら見ていきましょう。
パソコンからスマホへ


パソコンが登場したこともですが、やはりスマホの登場から一気に『国民総検索時代』になりました。
- 2000年代初頭
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パソコンが主流だった時代は、「旅行」「ホテル」のようなキーワードでの検索が多かった。はじめは一つの単語だけで検索している人も、徐々に単語を組み合わせて検索するように変わっていった。
- 2010年代以降
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スマホの普及に伴い、「近くのラーメン屋」「明日の天気」など、より具体的で、位置情報や時間に関連した検索が増加。「〇〇 方法」といった、ハウツー系の検索も増加。スマホで手軽に情報を得たいというニーズが高まった。
検索目的の変化 - 情報収集から課題解決へ -


その後、情報収集のための検索が、何かの課題を解決するための検索へと変わっていきました。
- 以前
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情報収集が中心。「京都 観光」のように、漠然としたキーワードで検索し、様々な情報を得ようとしていた。
- 現在
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具体的な課題解決を目的とした検索が増加。「冷蔵庫 処分」のように、問題解決に必要な情報をピンポイントで探す傾向が強まっている。「〇〇 比較」「〇〇 おすすめ」といった、選択を支援する情報を求める検索も増加。
もう、ピンと来た方もいるかもしれませんが、検索結果に「◯◯比較10選!」とか「◯◯おすすめ5選!」などのタイトルを見たことがあるのではないでしょうか。あれはユーザーニーズに合わせたタイトルの付け方です。
テキストから音声、画像へ


検索手段も、テキストだけだったのが音声検索、画像検索と多様化しています。
- 音声検索の普及
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「OK Google, 明日の天気は?」のように、音声で検索する人が増加。特に、スマホ利用時や家事などをしながらの「ながら検索」に利用されている。
- 画像検索の進化
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「この花の名前は?」のように、画像をアップロードして検索するケースも増加。AI技術の進歩により、画像認識の精度が向上し、より高度な検索が可能になった。
文字を打つことが出来ない人や、パソコンやスマホの操作になれない人も、音声検索の登場で一気に活用するようになりました。また、画像検索はテキストそのものが浮かばない時に大変便利です。他にも『流れている音楽を検索』してくれる機能なども人気です。
単語から自然言語へ


そして今、検索ワードは単語検索から、自然言語(人と会話するような言葉)に変化しています。
- 以前
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単語を並べたシンプルな検索が多かった。「京都 観光 スポット」
- 現在
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「京都でおすすめの観光スポットは?」のように、自然な文章で検索する人が増加。AIによる自然言語処理技術の進化により、複雑な質問にも対応できるようになった。
これらの変化は、ユーザーがより簡単に、より速く、より的確な情報を得たいというニーズの表れです。検索エンジンも、これらのニーズに対応するために、AI技術を活用した検索エンジンの開発、音声検索や画像検索の機能強化など、常に進化を続けています。
サイトマップの変化 - トップダウン型からボトムアップ型へ -


かつては、企業が発信したい情報に基づいて階層構造を構築する、トップダウン型のサイトマップが主流でした。しかし、ユーザーが求める情報にスムーズにアクセスできるよう、近年ではユーザー中心のボトムアップ型のサイトマップが重要視されています。
階層構造の比較
具体的にどのような違いがあるかは以下のとおりです。
- トップダウン型
-
トップページ > 企業情報 > 製品情報 > サービス情報 > 採用情報 > お問い合わせ
- ボトムアップ型
-
トップページ > サービスA > サービスB > サービスC > 事例紹介 > お客様の声 > 料金 > よくある質問
トップダウン型は企業側が伝えたい情報が優先的に配置され、ボトムアップ型はユーザーが求める情報への導線を重視し、設計されています。こうやって見るだけでも大きな違いを感じますね。
また、ページ内リンクをどのように配置するかも重要になります。「サービスA 料金」のキーワード検索が多いのであれば、サービスAのページ内に料金ページへのリンクを貼る・・と言った具合です。
必ずアクセス解析を行ってサイトマップを作成するようにしましょう。
整体サロンのサイトマップ参考例


さて、ここで本題の整体サロンの例を見てみたいと思います。
私のところにご相談に来られた整体サロン様は、ホームページからの問い合わせが伸び悩んでいることが課題でした。アクセス解析やユーザーニーズを調べているとわかってきたことが
検索というより『悩みや痛みそのものを入力』する人が増えている
ということです。
そこはボトムアップ型のサイトマップではありましたが、サービスを中心にしたマップでしたので、悩みそのもののページを追加することでユーザーが探しやすい構成を意識しました。それが以下になります。(整体サロン様独自のメニューなどは省いています)
①トップページ
②当院について
- 整体院の雰囲気 (写真や動画)
- 院長・スタッフ紹介(経歴、資格、想いなど)
- 設備紹介
- 衛生管理について
- プライバシーポリシー
③施術内容
- 整体
- 施術の流れ
- 施術の特徴・効果
- 料金
- 骨盤矯正
- 施術の流れ
- 施術の特徴・効果
- 料金
- 猫背矯正
- 施術の流れ
- 施術の特徴・効果
- 料金
- 産後骨盤矯正
- 施術の流れ
- 施術の特徴・効果
- 料金
④症状別ページ
- 肩こり
- 腰痛
- 頭痛
- 首こり
- 猫背
- 坐骨神経痛
- 膝痛
- 股関節痛
- 産後の不調
- 冷え性
- むくみ
- 自律神経の乱れ
⑤料金
- 施術メニューと料金一覧
- 初診料・再診料
- 保険適用について
- 支払い方法
⑥よくある質問
- 施術に関するFAQ
- 料金に関するFAQ
- 予約に関するFAQ
- その他
⑦ブログ
- 症状や施術に関する情報
- 健康に関する豆知識
- 院長の日記
- スタッフ紹介
- イベント情報
⑧お問い合わせ
- 電話番号
- メールアドレス
- フォーム
⑨アクセス
- 地図
- 住所
- 最寄り駅からのアクセス
- 駐車場情報
⑩その他
- サイトマップ
- 個人情報保護方針
④の症状別ページを追加するとともに、ブログタイトルもユーザーニーズを探りながら考えてもらっています。
例えば
「【肩こり】原因と解消方法を徹底解説!整体で根本改善を目指そう」
「【自律神経の乱れ】チェックリストで症状を確認!改善方法も紹介」
といったものです。
ブログもそうですが、サイトマップ自体もユーザー目線で考えることが大事です。
ぜひ、自社ホームページを今一度見直し、ユーザーがより簡単に、より速く、より的確な情報を得たいというニーズを満たしているかどうか確認してみてください。
また、a.designではホームページの現状分析やご相談は無料で承りますのでお気軽にご相談ください!

