さて、先日通勤電車で読んだ本として簡単に紹介した江波戸 哲夫著書の「集団左遷」。企業私としては大変面白かったので、引き続き「銀行支店長」を読みました。企業ものって凄く好きなんですが、それは氷河期時代に必死に仕事にしがみついてがむしゃらに走った経験からでしょうか・・・今ではブラックと言われるような会社ばかりで頑張ってきた私ですが、楽しかったこともまた事実。そんなノスタルジックな想いと、情熱と、哀愁と、複雑な気持ちで主人公たちに引き込まれてしまいます。
あらすじ
大手銀行支店長の片岡史郎は、合併した信金の本店だった飯田橋支店の立て直しを副頭取から命じられる。古参の猛者たちが巣くう牙城に乗り込んだ片岡は、さまざまな抵抗に遭いながらも、率先垂範して徐々に三友イズムを浸透させていく。だが、なんとか融資までこぎつけたビューティーサロンのスキャンダルに巻き込まれる。娘の不登校の問題も抱えた片岡に、さらなる難題が!? TBS日曜劇場「集団左遷!!」(仮)の原作小説!
Amazon内容紹介より
4月からは福山雅治さん&香川照之さんの久々の共演でドラマ化されるということもあり、じわじわと話題に上っている様子です。ドラマは「集団左遷」「銀行支店長」の両方が原作になっているということで、銀行舞台の集団左遷ってところでしょうか?笑
この2冊に共通することを見つけました。
ドラマで再現されるかはわかりませんが。
- 主人公は仕事が出来る男
- 主人公は仕事人間で24時間戦える
- 最初は孤軍奮闘するが、次第に部下たちに慕われていく
- 頭にくるタイプの権力者が登場する
- 裏切り者が登場する
- 主人公の家族にまたドラマがある
- 仕事が出来るし部下にも慕われるのだけど、なんとなく哀愁が漂う
- 結局どんな生き方が正解かはわからない感じ
- 主人公が不器用(口下手&母性くすぐる)
- 読んだ後、妙に仕事がしたくなる
こんな感じですかね。あまり書くとネタばれになるのでこのくらいにしますが、昭和のサラリーマンなら涙なしには読めないであろう・・・という、これぞザ・ジャパニーズ・サラリーマンという感じです。福山雅治さんがどのように演じるのかとても楽しみです。
TBS日曜劇場「集団左遷!!」(仮)
https://www.tbs.co.jp/program/nichi201904/
2019年4月スタート 毎週日曜21:00~21:54
スタッフ
・製作著作:TBS
・原作:江波戸哲夫『新装版 銀行支店長』『集団左遷』(講談社文庫)
・脚本:いずみ吉紘
・プロデュース:飯田和孝、橋本梓、中前勇児
・演出:平川雄一朗、田中健太
出演者
・片岡洋 …福山雅治
・真山徹 …香川照之